1990-04-13 第118回国会 参議院 外交・総合安全保障に関する調査会 第2号
さらにソ連アジア部から二十万人、極東部十二万人云々、その他数字をお挙げいただいてお話しいただきましたが、その点につきましては、私どももそういう発表をしていることは十分承知しておりますし、さらに、ソ連の発表いたしました一方的削減の実績というものもある程度出ております。
さらにソ連アジア部から二十万人、極東部十二万人云々、その他数字をお挙げいただいてお話しいただきましたが、その点につきましては、私どももそういう発表をしていることは十分承知しておりますし、さらに、ソ連の発表いたしました一方的削減の実績というものもある程度出ております。
三月は、欧州での通常戦力と信頼醸成措置交渉がウィーンで開始され、五月には、中ソの和解が成立し、九〇年にソ連アジア部で二十万人の兵力を削減するとゴルバチョフ氏が表明、その後は、米クロウ統合参謀長とソ連アフロメーエフ前参謀長等の相互訪問や米軍の大幅削減の提示、そして十月に入っての東欧の動きは新しい春の訪れを告げ、この二年余りの世界各国のニューデタントを象徴して余りあるものとしました。
○井上(和)委員 さらに今年の五月十七日に北京におきましてゴルバチョフ書記長が行った演説で、さきの国連演説における五十万人の兵力一方的削減表明を受けまして、八九、九〇年にソ連アジア部で二十万人の兵力を削減、このうち十二万人を極東で削減する。その内訳は、陸軍十二個師団の削減、空軍十一個飛行連隊の解体、海軍は極東の太平洋艦隊から艦艇十六隻を撤去するとの内容を明らかにしております。
また、ことしに入ってからは、既に述べたソ連軍の五十万人削減に関連して、そのうち二十万人がソ連アジア部からの削減であることが明らかにされているのであります。二月にはソ連軍がアフガニスタンから完全に撤退し、九年にわたった軍事介入に終止符を打ったのであります。
ソ連がINF交渉開始以来何度か立場を変えてきている背景といたしまして、本件交渉開始以来我が国を初めとする西欧諸国、西側諸国が結束いたしまして米国の交渉努力を支持し、断固たる態度を示してきたことに負うところが大であると周時に、ソ連のSS20配備への対抗措置として、米国がNATO諸国へパーシングーⅡび地上発射巡航ミサイルの配備を行ったことも影響を与えたものと考えられるところでありますが、ソ連アジア部のSS20
一方、中国は、ソ連アジア部に配備されているSS20が中国を含むアジア各国に重大な脅威となっているとの認識を示し、かねてからSS20の削減を求めてまいったところでありまして、今般のソ連のINFミサイルの撤廃を基本的には歓迎しております。しかしながら、依然ソ連を最大の軍事的脅威と認識していると見られ、中ソ国境周辺には、百三十万人以上という大規模な兵力を配備しているところでございます。
○杉元恒雄君 INFをアジアに百発残す理由として、日本、韓国、フィリピンにある核兵器搭載可能な運搬手段を挙げていたゴルバチョフ書記長が、このことには一切触れずに今回グローバル・ゼロ・ゼロ・オプション、つまりソ連アジア部のSS20撤去を含めた提案をしていますが、ここまでソ連が譲ってきたこの背景をどのように理解したらよろしいのでしょうか。
我が国としては、核抑止論に拘泥するよりも、米ソ双方に核の全廃を求め、ソ連アジア部のINFの無条件撤廃を主張し続ける方が世界の世論に対し説得力を持つと考えますが、総理の見解を求めます。 この際、米国の戦略防衛構想、SDI参加問題について質問いたします。
米ソINF交渉の今後については、なお幾つかの問題がありますし、殊に日本にとっての重大問題は、ソ連アジア部にSS20など弾頭百発が残ることになっている点です。欧州で全廃できるものがアジアではできないという理屈はおかしいし、日本としては今後米ソ両国に対し、アジアにおける中距離核の全廃を強く要求していくべきです。
○倉成国務大臣 最終的に合意に至らなかった例のレイキャビクの米ソ首脳会談において、INF問題に関してグローバルシーリングを百弾頭とし、ソ連はソ連アジア部に米国は米国にそれぞれ百弾頭を保有する、そういう話し合いがあったということは承知しております。
ソ連アジア部のSS20だけなくなれば北東アジアは安定するというわけではないということであります。ですから、日本としましては、世界的規模とそれから特に北東アジアという地域的規模における核戦力とそれから在来型戦力を総合的に検討しまして、軍備規制の一つとしての核戦力規制、その中のSS20の問題というのを考えるべきではないかというのが私の意見であります。